こんにちは,M2の油谷です.

今年も教育・学習支援システム若手の会(Yelss)に参加させていただいたので,報告をば.

 

Yelssは,その名の通り,

教育および学習支援を目掛けた計算機システム関連研究に携わる若手研究者が集まり,

連日朝から晩まで議論を交わす,今年で29回目(29年目)を迎えるアツい集まりです.

 

特に昨年度から,正式名称を「教育システム若手の会」から

「教育・学習支援システム若手の会」に変更するとともに,

その運営方針も大きく舵を切り出しているようです.

 

2年前までの雰囲気は,

修士の学生や若手の先生方を中心として,

僕たちの研究分野についての理解を深めるような議論を通じて,

ソーシャライズの場を提供してくれているような感じでした.

 

一方で,昨年からは,博士後期課程の学生を中心にガチな議論を交わしながら,

研究者の素養を養うような雰囲気へと変わっている印象です.

 

 

そんなYelss,今年は11月16日(金)〜11月18日(日)で,

僕らにとっては近場の大阪(舞洲)開催で,

弊ラボからは,林先生,エマさん,僕(油谷)の3人が参戦でした.

 

今回は特に昨年までとはうって変わり,

学生も,修士・博士がグループを作り,

事前に十分に準備してきたプレゼンでパネルディスカッションのような企画がありました.

 

修士のテーマは,

「教育・学習支援システム研究における学士・修士の研究の違いとは」というものでした.

(ちなみに博士はここに「博士の違い」が入ったものでした)

 

修士・博士2チーム各3人ずつで,

この日に至るまでに密に議論して臨みました.

詳細は後述しますが,事前にいろいろと考えていた分,

当日はより深いことや別の視点から考えられ,

とても有意義な時間になっていたように感じます.

 

総参加者数は,おそらく18名(教員10名・博士3名・修士5名)でした.

 

では,大まかなスケジュール感と,感想をどうぞ.

==============================================
1日目は,金曜日の夕方頃から始まり,

自己紹介を含めたアイスブレーキングセッションがメインでした.

 

会場はこんな感じ

自己紹介はライトニングトークで一人3分で研究紹介です.

(林先生のLT)

僕は3年連続で参加させていただいていることもあり,

おおよその方はすでに存じ上げていましたが,

「研究内容」となると詳しくは知らなかったな,的な所感でした.

 

この後は,お酒を交えてじっくり議論した後,

男子陣はこんな感じの部屋で雑魚寝でした.

1日目から僕と東京工芸大学の古池くん(M1)は夜更かしして朝方まで議論しましたね(笑)
↓古池君・本人の希望(笑)で目線あり

==============================================
2日目はメインの1日.

朝ごはん後の簡単なイントロの後は,早速,修士の発表です.

 

かなり頑張って準備しただけに,

ある程度理解してもらいたいという思いが強くありました.

 

一方で,話のストーリーをまとめきれていないという感触もあり,

想定した方向に議論を進められるか不安を感じる側面もありました.

 

結論だけ言うと,「学士と修士の違い」は「研究内容」」自体というよりは,

「求められる研究遂行者のスキル」にあるのではないかというのが僕たちの中心的な主張でした.

 

これを補強するために,(教育システム)研究とはなにか,

学士時代の研究は何をしていて,

今は何をしているかを表すモデルを作成し,議論を展開する流れにしました.

 

結果的には,いろんな指摘をいただきながらも,

興味を持ってもらえたのではないかと思います.

 

僕のチームメイトは,

古池くん(東京工芸大・M1)と田口くん(上智大・M1)で,

二人が非常に活発に議論を展開してくれるので,

自分のプライド的にも負けられないという思いもあり,深く思索を巡らすことができました.

 

ふたりともありがとう!

(左・古池くん/右・田口くん)

 

僕らの次は,博士学生の発表でした.

 

僕たちの発表は若干アイデア勝負的な雰囲気だったのに対して,

こちらはしっかりサーベイし,自分たちの論の位置付けをクリアにされていて,

さすがの博士課程という感じを出してくれていました.

 

発表者は,エマさん,堀越さん(上智大),岩井さん(広島大)で,

彼らの主張としては,特定の手段やシステムの結果のみをまとめるのではなく,

『メタな視点から捉えた高次な「モデル(もしくはTheory)」まで構築することが博士には求められる』

ということにあったと理解しています.

(↓エマさんの発表シーンですが,暗(黒)くてよくわかりませんね(^^;)すみません)

もし来年もあるなら,彼ら以上のものは提案できるように精進していきます...

 

このあとは,先生方によるパネルディスカッション.

 

テーマは「教育・学習支援システム分野における共通問題とは」

 

一時議論の方向性が曖昧になるシーンもありましたが,

この分野の重要な問題の一つと思える本テーマについて,

今後の継続的な議論に示唆を与えてくれるパネルでした.

 

パネルの後は,数グループに分かれてパネルの内容について議論し,

ほぼそのままの流れで晩御飯に突入!

 

その後,グループ代表による議論の共有からの,

恒例のお土産シェア会,ナイトセッションでもガッツリ議論しました.

 

この日も朝方まで議論してました.

付き合ってくれた方,ありがとーう!

 

ちなみにこのナイトセッションの前に,学生功労賞のアンケートが配布されていました.

 

公式には『今回の若手の会において,最も議論の活性化に貢献し,

若手の会での研究活動に取り組む態度が良かった学生1名を学生功労賞として表彰する.』

と書かれていします.

 

アンケートの多数決で決まる(のかな?)この功労賞,

今年はなんと同票で2人獲得とのこと!

 

さらになんとも嬉しいことに,

その一人に自分を選んでいただきました!もう一人は堀越さん!

きれいに修士と博士で一人ずつ.

 

嬉しかったですね〜.ありがとうございます!

==============================================
3日目は,

閉会の儀と,協賛学会さんそれぞれの紹介の後,

余った食べ物を分配して,集合写真を撮って,解散!

今年度も非常に有意義な会でした.

 

この日のために,時間をかけて準備してくれた先生方,

ありがとうございました!

 

一定の方は次週のICCEでお会いするでしょうが,それ以外の方も,また近い内に!

おそらく開催されるであろう来年にも期待です

 

では!

教育・学習支援システム若手の会2018 in 大阪