こんにちは.

町のそこここに色づく草花に,春を感じるのどかな日々です.

3回生の奥津です.

最近の印象深い出来事は,

「洗濯したズボンからモンシロチョウ」

 

 

 

3月24日に卒業式が行われ,研究室にて先生方から卒業生の皆様へ,学位が授与されました.

今年度の卒業生は,学域4回生4名,修士2回生2名の6名です.

 

 

 

岸本 雄さん(学域4回生)

我々3回生にとって,岸本さんは「頼れる良きお兄ちゃん」でした.誰にでも分け隔てなく接するノリの良さと,後輩への面倒見の良さがあります.

岸本さんが居ない日は無いくらい,誰よりも「研究室」という場所を大切にしていた方です.

 

 

松田 晃佑さん(学域4回生)

自分が配属された当時,「え,この人本当に一個上なの?」と思ったほど,しっかりとした頼れる先輩です.一年後を想像し,「自分たちもあんな4回生になれるかなぁ」と心配になることもありました.

ちなみに松田さんは1999年3月生まれ,自分は同年5月生まれです.2ヶ月の違いでこんなにも人としての差が出るのかと震えます.

「好き」を追求する姿に憧れました.

 

 

鈴木 雄也さん(学域4回生)

研究室で鈴木さんの独り言を聞くのがすごく楽しくて,自分にとって大好きな時間でした.

普段の会話やミーティング中の発言から,「自分が今まで出会ったことのない世界を持つ人だなぁ」と思っていました.配属以前は,一人で一心に勉強に取り組んできた自分ですが,いろいろな価値観を持つ人と巡り合い,同じ空間で関わり合うことが,研究室に配属されて学ぶ意味の一つなのだと感じさせてくださった方です.

 

 

衣川 文貴さん(学域4回生)

自分が配属されて間もない頃,個人的にたくさん相談に乗っていただきました.

当時は新しい環境や上手くいかない焦りにやきもきしていましたが,衣川さんの柔らかい人柄や,なんでも受け止めてくださる人当たりの良さに,とても助けられていました.

穏やかで温厚な人ですが,「この人,とんでもなく頭良いんじゃないか」と思っていました.

 

 

宮崎 貴大さん(修士2回生)

学年差や距離感を感じさせない気さくな方で,経験と人の良さで親身に相談に乗ってくださいました.

「この研究室で長く過ごすとこんな人になれるのか」「この研究室に入れて良かったな」と実感しました.学問における「経験」と,学びを通して培った「人間力」,自分たちが目指すべき姿を示していただけたように思います.

 

 

正野 敦也さん(修士2回生)

この研究室の雰囲気は,「和気あいあいとしつつ,タスクは真剣に取り組む」という感じですが,それは正野さんの人柄そのものだと感じます.それだけこの研究室での正野さんの存在が大きかったのか,あるいは,この研究室で学ぶうちに正野さんがそのような人になっていったのか,その両方かもしれません.

「先輩が築き上げてくださった今の雰囲気を残したい」と思いつつ,「これから自分たちはどんな研究室にできるんだろう」とも思っています.

 

 

 

卒業生を涙ながらに見送る庄司さん(修士1回生).

我々の知らない,先輩方の過ごした時間を感じました.

 

 

OBのエマさんも来てくださいました.我々3回生は初めて直接お会いしましたが,お話は予てより聞いていました.

卒業生のために研究室へ駆けつけてくださったり,3回生にも気さくに接してくださったりと,人として尊敬できる素敵な方でした.

 

 

中国に帰国中のコウさん(学域3回生),カンボジアから帰国し,自宅待機中の福岡さん(修士1回生)の二人は,オンラインで参加してくれました.

研究室には,福岡さんから卒業生へのカンボジア土産が届いており,素敵なプレゼントの数々に大いに楽しませていただきました.

福岡さんとお話しする先生方・先輩方は本当に嬉しそうで,離れていても変わることのないメンバーのつながりを感じました.

 

 

 

改めまして,卒業生の皆様,ご卒業おめでとうございます.

本当に素敵な先輩方でした.

それだけに,「例年通りの研究室生活を一緒に過ごせていたら,どれだけ楽しかっただろう」と考えてしまいます.自分たち3回生は,このような状況下で配属されたため,「例年通りの研究室生活」を知りません.ただでさえ短い半年間のつながりを,心から「満足だ」と言えないまま見送ることになってしまったことが心残りです.

これから自分たちが築いていく研究室の今後を,見守っていただけたらと思います.

そしていつの日か,皆さんが再び研究室を訪れ,心残りを無くせるほど語り合い,笑い合える日が来ることを願っています.

 

 

 

 

 

 

 

余談です.

 

配属以前の自分は,基本的に一人で勉強してきました.

ただひたむきに課題をこなし,テストに臨み,そうして一途に努力できる人間であるということが,自分を支える唯一の強みになると信じていました.

それを示したくて,4回生を飛ばして大学院に進むことも考えていました.

 

研究室で学ぶ中で,そんな気持ちが少しずつ変わり始めました.

同期と助け合って初めて,「この人たちと一緒に学びたい」と思いました.

先輩と接して初めて,「人に頼って学ぶこと」を知りました.

関わりあう人々の中に身を置くことで初めて,「勉強」だけが「学び」ではないことを体験しました.

この半年間の活動を通して,「人とともに学ぶこと」の一片に触れました.

 

そうして数年間,「人とともに学んできた姿」が今の先輩方であり,先輩方がともに学んだ時間の重さと,そこで築いた繋がりの強さを,今回の授与式で垣間見たように思います.

 

自分は4月から4回生になり,今後もみんなと一緒に勉強することが決まりました.

一方で,このような状況下なので,例年より人との関わりが難しくなっています.自分たちが過ごした半年間も,先輩方が過ごした半年間とは,全く異なるでしょう.

自分たちはこれから,先輩方のような経験ができるのか,これからの研究室生活がいかなるものになるのか,先の見えない状況ではありますが,どんな経験も自分の「糧」となり「学び」になると信じています.

2020年度卒業式@研究室