おはこんばんちわ.4回生の松岡です.
2019年3月16日(土)に行われました,JSiSE特集論文研究会に参加させていただきましたので,
その報告をさせていただきたいと思います.
※注意
今回の記事がおそらく僕の最後の投稿になります.
ので,報告とはなんだ関係のない,僕の勝手な思いを以下につらつらと書いていこうと思います.
「学会楽しかったぜ〜」とか「ホテルが綺麗かったぜ〜」的なのは後半にありますので
興味のない方はそこまですっ飛ばしてもらえると嬉しいです.
———ここから駄文———
僕はこの3月のJSiSEの学会に出るために,一年間研究をしてきました.
そんな経緯を,僕という人間の説明と絡めながら書いていきたいと思います.
そもそも僕がどういう人間なのかというのを2つの言葉で表すと
「コスパ重視」かつ「負けず嫌い」となると思います.
僕は大学入学時から,どうせ授業料を払うぐらいなら,
大学でやれることを全部やってしまおうと考えていました.
そんな思想のもと,教職課程と副専攻を履修するという変なことをしていたわけです.
同じコスト(授業料)で最大限のパフォーマンスの発揮(資格の取得等)をする,
これが「コスパ重視」の側面ですね
ただ,「負けず嫌い」でもあるので,いわゆる手を抜くという行為は嫌いでした.
そんな真面目に出席せずとも十分単位がありそうな授業でも,自分に負けた気がして,1人で授業に参加しているみたいな面倒臭い人間でした.
後半はサボりまくってましたけど
こんな人間の大学生活での”目標(ゴール)”は,ごく一般的に「卒業すること」だったわけです.
出来るだけ効率良く,かつ最大限のパフォーマンスをして卒業するのが僕の目標でした.
単位を取るためなら,4年生から研究室に毎日通うのもおそらく苦じゃなかったと思われます.
そんな僕がこの研究室に配属されて感じたことは,
「研究って面倒臭いな〜」でした.
だって,ゴールがないですやん.
どこかの学会で表彰されることが目標なのでしょうか?
その分野で一番になることが目標なのでしょうか?
自分を賢くすることが目標なのでしょうか?
どこまで賢くなって,どこにどういう評価をされれば終わりなのでしょうか?
研究者になりたいとも思っていない僕の目標は「卒業すること」のはずです.
そんな風に考えた僕の思考の行く先は
「単位が取れればいいや」でした.「コスパ重視」の本領発揮です.
「負けず嫌い」な側面もありましたが,こと研究というものでは
“自分自身と戦っても何も得られない”,と感じてしまっていました.
そんな考え方でのんびり研究室に通っていた3回生のある時,
先輩方の研究を聞かせていただく機会がありました.
そこで当時のM2の荻野さんの言葉を聞いて,僕は研究というものへの考え方が少し変わりました.
ご本人はどういうことを仰ったのか覚えてらっしゃらないかもしれませんが...
結論だけ述べると「研究室に来ればきっと楽しいだろうから,もっと来てね」という内容でした.
それまで「(目標のない)研究をしに」研究室へ行っていましたが,
それからは「研究室へ行く」ということが僕の目標になりました.
大野さんがメンターだったこともあり,元々研究室へ苦手意識はなかったですが,
そうやって意識的に研究室に来るようになったときに,
当時の4回生であった山崎さんの姿をよく見かけるようになりました.
いつ行っても真面目に研究をしている,そして,僕のしょうもない質問にも滅茶苦茶時間をかけて調べて答えてくれる,
そういう先輩がいることに,僕は研究室へ行く意味を見つけた気がしました.
そうして僕は,たくさんの先輩方の力をお借りして,
JSiSEの学生研究発表会で優秀発表賞を受賞させていただきました.
そうして研究がひと段落し,ある程度の満足感を得て就活を始めた際,
先生方から「大学院に行かないか」というお声がけをいただきました.
その時の先生方への回答は支離滅裂だったと思います.
当時の僕は,これからの人生を決めかねない決断をしてしまうのが怖かったのです.
だから僕は後悔のないように,
「自分が満足できる企業に行くこと」を目標に就活をしていました.
僕が満足できる企業に内定をもらえなかったら,大学院に進学しようと考えていました.
結果としては,就活開始当時に行きたいと思っていた企業に内定を頂けました.
そうやって,せっかくの好意を無下にした僕に
先生方は嫌味一つなく「良かったね」と言ってくださいました.
頑張って恩返ししよう,そう考えるようになりました.
そこで僕は,「先生方を満足させられるだけの卒業研究をすること」を
卒業までの目標としたのです.
そんな決意をした矢先,研究へのモチベーションが高まるイベントが到来しました.
JSiSEで表彰された特典として,全国大会への招待メールがきました.
開催場所は僕が一番好きな都道府県の北海道.もうワクワクです.
当然参加させてもらえるもの,と考えていた僕に
林先生の口から発せられたのは「今回はやめておこう」という内容でした.
理由として「就活で研究が進んでないから〜」等を仰られた気がしますが,
捻くれていた僕は「あぁ,大学院に行かないって言ったからこうなったのかな」と
考えながら,呆然としていました.
一気に萎えかけていたその時,林先生が最後に仰った
「別の機会,例えば3月の学会とかで,いい発表をしようね」という言葉が
僕のやる気スイッチをもう一度押してくれました.
3月にどんな学会があるのかを聞いたとき,答えていただいたのが
今回参加させていただいたJSiSEの特集論文研究会だったわけです.
長々と書いてきましたが,つまり
・お世話になった先生方を満足させられるだけの研究成果を残す
・JSiSE全国大会に出られなかったリベンジを果たす
という2つの理由から,僕はこの学会に出るために研究をしていました.
そして最近になって3つ目の参加理由ができていました.
調べてみると,去年のこのJSiSE第6回研究会・特集論文研究会の合同開催となる学会に
・研究室へ来る意味を教えてくれた荻野さん
・研究室生活や研究成果の目標となっていた山崎さん
・僕の研究内容のベースとなる研究をされていた森さん
の3人が参加されていたのです.
この人たちへの恩返し,またはこの人たちに追いつくという意味でも,この学会へ参加することが
僕のモチベーションとなっていたのでした.
———ここまで駄文———
そんな思いを持って参加させていただいた今回の学会は
東京は有明の「武蔵野大学 有明キャンパス」で行われました.
JSiSEの第6回研究会と,特集論文研究会が同時に行われ
僕は特集論文研究会の方に参加させていただきました.
瀬田先生,林先生,松岡の3人で参加させていただいたのですが,
場所が東京ということもあり,
前日に新幹線で東京へ.
その後,浜松町のホテルに宿泊させていただきました.
このホテルがまぁすごくてですね・・・
1階に無料のドリンクコーナーがあったり(写真に写っているのは林先生)
部屋(十分広い)に対してデカすぎるお風呂があったりと,
学生の身分でここまで贅沢させていただいて良いのか,と不安になるほど
素晴らしいホテルでした.
ホテル選びから予約まで全てしていただいた瀬田先生,ありがとうございます.
ホテル到着後は,瀬田先生の部屋に集まり
発表練習を兼ねた最終チェックをしていただいたあと,晩御飯に連れて行ってもらいました.
とりです
イン◯タ映えするポテトサラダです
ビールをいつも通りガブガブ飲まれる瀬田先生を横目に,
「元気なるジュース」を注文し,明日への英気を養いました.
先生方,ご馳走様でした.
そして,発表当日.
国際展示場駅から徒歩10分程度(重要)の
武蔵野大学へ向かいました.
デカァァァァァいッ 説明不要!!
受付を済ませ,あれよあれよと言う間に
開会宣言が行われました.
僕はずっと自分が発表する部屋にいて,
特集論文研究会の方に参加させていただいたのですが,
第6回研究会の方は,プログラミング教育に関する研究といった色が強かったのに対して,
特集論文のほうは本当に様々な内容の研究発表がありました.
今回の特集論文研究会の方のテーマは
「人工知能,IoTがもたらす新たな学習・教育・管理の促進」ということで,
IoTを実際の教育現場で活用した研究や,
システム設計の「倫理観」に関する研究報告もありました.
発表の中には,論文誌に投稿する予定のものも多くあり,
それらの研究に関しては,20分間という長い質疑応答の時間が取られていました.
午前中は僕も余裕があったので質問させていただいたりしましたが,
先生方の質問の手が上がり続ける光景を見て,
研究へ熱意のある方たちの集まりなんだなぁと改めて感じ,自分の身も引き締まりました.
発表会場の教室はこんな感じでした
そうして14時30分,僕の発表の番が回ってきました.
練習通り,とまでは行きませんでしたが,ゆっくり話せてよかったと思っています.
その後,僕の発表は質疑応答が5分間だったのですが,
緊張感がどこかに行ってしまって,芯を捉えていない受け答えをしてしまいました.
学生生活最後の発表で,先生方に助けてもらってしまい,非常に悔いが残る結果となりました.
その後は同じ会場で発表されていた学生の方とお話させていただくと,
なんと森さんの実験に協力されたことがある方で,話が盛り上がりそのまま閉会式を迎えました.
その後,1人になってしまい,懇親会までの1時間ほどで机に突っ伏して寝てしまっていました.
もっと色んな先生方と話しておけばよかったです.
その後は隣の建物で行われた懇親会に参加させていただきました.
すごく盛り上がって,楽しかったです!
楽しかったんですけど!!!
新幹線の時間ギリギリ!!!!!
懇親会でお話させていただいた先生方や学生の皆さんとお別れし,
瀬田先生,林先生と3人で必死に夜の有明を走りました.
「良い思い出」になりました.筋肉痛にもなりました.
なんとか電車に間に合い,品川駅で先生方とお別れした後,
帰りの新幹線で座り込んだ時に,
「最後まで走り抜けたなぁ」と思えた研究室生活でした.
最後はリアルダッシュでしたけど
僕は1年半こちらの研究室にお世話になりました.
最後まで見守り支えてくれた先生方,
常に力になってくれた先輩方,慕ってくれた後輩達,
そして一緒に頑張ってきた同期のみんな,
楽しかったです.
本当にありがとうございました.