こんにちは,D1の油谷です.
今年も,教育・学習支援システム若手の会に参加させていただいたので,
それについて報告します.
この会は,教育支援システム・学習支援システムの研究に携わる若手研究者が集まり,
です.
それぞれの研究や自分たちの分野について議論を交わす,合宿形式の交流会
なんと,今年で誕生(旧・知的CIA若手の会)から30年が経つということで歴史を感じます.
現在はいくつかの学会に協賛いただいている正式な会ですが,
この30年で,本会のあり方も大きく変容したことが伺えます.
油谷のこの若手の会への参加は,今回で4回目となるようで,
初めて参加した頃とは,研究内容も,ものの考え方も,この会に臨む姿勢も,
いろいろと様変わりしてきました.
今年度の若手の会は,11月2日(土)〜11月4日(月)の3日間,
栃木県は那須高原(那須オオシマフォーラム)にて開催されました.
本研究室からは,林先生と僕と,和田くんの3人で参加です.
今年度のテーマは「教育・学習支援システムの過去,現在,未来」で,
自分たちの分野としての専門性を考えるという趣旨で,
事前にいくつかの問いが与えられ,それについて考えておくという課題
が与えられています.
僕たちも,この日に至るまでに,その問いに関して色んな角度から議論し,
他にもいくつもの問いを立てては考えて,ここに臨みました.
会の中でも,いろいろな問いが生まれ,活発な議論ができ,有意義な時間が過ごせました.
以下,大まかなスケジュールや感想などです.
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1日目:初日
会場に到着した時点で結構良い時間でした.
この日は,受付をして,部屋に荷物を入れて,しばらくした後,
自己紹介・アイスブレークのセッションでした.
まずは,事前に用意したポジションペーパーを使っての発表です!
(↓左が和田くん,右が林先生のポジショントークの様子)
今年度は,僕にとっては,半数程度の方が初めてお会いする方でしたので,
どんな参加者がいるのか,参考になる良い時間でした.
この自己紹介が終わった後,柏原先生からの自己紹介,
兼,今回参加された意図のご説明をいただきました.
というのも,今年度は,企画趣旨である,「分野の過去,現在,未来」を考える上で,
先達である柏原先生にもご参加いただけるということになっていたのです.
柏原先生ご自身が今,我々の分野を俯瞰し,何を考えられているのか,ということの一端を
ご説明いただいた後,軽い(?)質疑応答を数時間ほど続けることになりました.
我々の分野が抱える危機感や,面白さ,
あるいはそれらを自分たちが真に感じられるにはどうしたら良いか,
次世代にも伝えるときには,何を考えるべきか,
といったことの示唆に富んだディスカッションでした.
このセッション後は,各々自由な時間となりました.
僕らは,無論.朝までディスカッション(とか雑談とか)をしてました!
せっかくですからね!
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2日目:メインの日
朝シャンのあと,柏原先生のお時間を少しいただき,
議論させてもらった後,メインの日程の始まりです!
今年度の取り組みは,
「事前にまとめた参加者個人の研究のポイントを共有し,
グループとして合意可能な研究観を議論することで,
教育システム情報学分野の特色,プレゼンス,今後のあり方について考えること」
だと,僕は認識しています.
この目的のもと,学生,教員で分かれて,3人程度ずつのグループを形成し,
事前に作成した資料をもとに,それぞれの研究の共通点,差異などを共有し,
①我々の研究の価値と面白さは,どのようなものか?
②価値があり,面白い研究であるにも関わらず,
ほかの誰でもなく我々がこの研究を行っている理由はなにか?
(我々はこの研究に何をもたらすことができるのか?)
という問いに答えるべく,議論し,1班1枚のポスターをしたためました.
(↓こんな感じ)
これらの問いに対する僕らの考えとしては,
①これまで目に見えない,捉えられないものだと考えられてきたものに,説明可能な形を与えるモデルを形成しようとしていること
②複数の哲学をぶつけ合うことが強く要求される場を持っている(すり合わせが必ずと行っていいほど発生する)こと
というような議論に至りました.
これを作成した後は,グループ内の1名が発表して,それ以外の人は順繰りに
別の班のポスターを見学に回るポスターツアー形式で全体で情報共有しました.
このあと,柏原先生からの好評,および質疑の時間をたっぷりと取っていただき,
柏原先生のお考えや,この分野の過去から未来についてなど,
考えを巡らせる良い機会となりました.
(↓こんな感じ)
柏原先生はご多忙のため,このセッション終了後にご帰宅され,
残った僕たちは,柏原先生の残された問いなどを参考に
・我々がこれから考えるべき問いは何かを検討する
というテーマで,先程同様,議論→ポスター作成→ポスターツアーの流れで
全体での考えを作り上げていきました.
それらの議論が終われば,毎年恒例のナイトセッション+お土産披露会をして,
そのまま本日もほぼ朝まで語り明かし,価値ある時間を過ごすことができました!
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3日目:最終日
閉会の挨拶と,協賛いただいた学会の紹介を終え,
集合写真を撮って,長いようで短かった今年の会が閉会しました.
今年度も,多様な価値観を持つ学生や若手の先生方,先達の先生方と密な議論ができ
自分の考えを見直す最高の機会になりました!
来年度もぜひ,参加させていただきたいですね!
以上!